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【検証】facebook広告の価格設定は、「自動入札」と「手動入札」どっちがいい?
『facebookページの「いいね!」を増やしたいが、広告の価格設定は自動入札と手動入札どちらが効果的なの?』と疑問に思ってる企業のfacebook広告のご担当者の方は多いのではないでしょうか。
テストマーケティングできる予算がある大手企業はさて置き、予算が限られている中小企業であればあるほど失敗はしたくないものです。
今回は、私たちが運営している旅行メディアのfacebookページを使って、facebook広告の価格設定(自動入札と手動入札)の違いによって、どちらが効率よく「いいね!」を獲得できるかを検証してみました。
検証目的:facebookページへの「いいね!」を効率よく集める。
facebookに広告を一度でも出稿したことがある方は、「facebook広告マネージャ」の管理画面を見たことがあるかと思います。Facebook広告で達成したい目的を決定し、結果が得られるような広告を作成することができます。
今回の検証は、『facebookページの「いいね!」を増やすこと。』が目的ですので、「Facebookページを宣伝」を選択しました。
検証結果:『自動入札』がオススメ!
先に、結果を述べると『自動入札』での設定の方が、安いコストで「いいね!」を獲得することができました。詳細は後ほど紹介します。
媒体のジャンル、ターゲティング方法によって結果は変わる場合がありますが、あくまでも旅行メディアというジャンルの媒体では『自動入札』の方が結果が良かったです。
「自動入札」と「手動入札」の違いは何?
facebook広告では、広告に使用する予算の設定で、「自動入札」と「手動入札」の2通りの入札価格の設定が可能です。
上の赤枠内の「最適な価格でいいね!を増やします~」が自動入札、下段の「ページへのいいね!1件に対して支払う金額を設定しますが「手動入札」にあたります。
自動入札ではfacebook側が自動的に最適化してくれるのに対して、手動入札では1件獲得するために投資するコストを自分たちで設定することができます。
今回は、同じ広告、同じターゲット、同じ1日の予算という条件のもと、「自動入札」と「手動入札」の両方のパターンで効果を検証してみました。
検証内容
- 広告配信期間:24時間
- ターゲット:和歌山県に興味関心がある人(年齢13歳~65歳+)
- 予算:10,000円/日
▼広告クリエイティブ▼
クリエイティブについては、和歌山県出身者が「おっ!和歌山や!」とすぐ見て分かる場所ということで、和歌山の有名観光スポット「南紀白浜」の写真をバナー画像に選択しました。(広告クリエイティブについては、今回の検証においては重要視しませんので何でも良かったのですが。。)
また、「運用期間はたった1日で良いの?」と思われるかもしれませんが、1日だけで十分です。facebook広告の自動入札については、基本的に半日もあれば広告が反応し始めて勝手に最適化してくれます。
ですので、長期間同じ広告を配信しても、結果(今回はいいね!獲得コスト)は変わりません。(あまり長すぎると逆に悪化します。)
広告クリエイティブも複数試す必要性もないので、24時間の検証で十分と判断しました。
結果の詳細
広告配信の結果については、先述の通り「自動入札」の方が「いいね!1件獲得あたりのコスト」は良かったです。
先に「自動入札」で広告を配信し、その後「手動入札」の広告を配信しました。その結果は以下の通りです。(※スマホの人は画像をクリックして拡大してご覧ください。)
<自動入札>
- いいね!獲得数:107いいね!
- CPA(いいね!1件獲得コスト):93円
- リーチ数:3,211人
<手動入札>
- いいね!獲得数:0いいね!
- CPA(いいね!1件獲得コスト):-円
- リーチ数:-人
先に「自動入札」で配信した際に、最初CPA70円台でいいね!が獲得できていましたので、「手動入札」では「CPC50円」で配信をスタートさせました。
2時間後、「手動入札」ではピクリとも広告が配信されませんでしたので、「CPC70円」で新たにキャンペーンを作って配信。
これもピクリとも反応せず。
自動入札よりも安い価格で、獲得できないのであれば「手動入札」で運用する必要性もないと判断し、その後入札単価を上げずに24時間が終了。
手動入札の場合、単価を高くしないとリーチすらできないのですが、過去にCPC600円で入札したところ、1件のいいね!獲得するのに、そのまんま600円でコストが消化されるということがありました。(このあたりはGoogle Adwordsなどの方がシステムは優秀ですね。)
入札価格がそのまま獲得コストに反映されるようです。
結論
結果、facebookページの「いいね!」獲得するためのfacebook広告については、「自動入札」の方が効率よく「いいね!」を獲得することができるようです。facebook広告は、ターゲティングをかなり細かく設定できるので、ターゲティング次第では獲得コストがさらに安くなる場合もあります。
一般的に、facebookページの「いいね!」獲得コストは、だいたい150円前後が目安と言われています。
弊社の運用アカウントでは、「いいね!」獲得コストが40円台~50円台となったケースも多数あります。CPA150円とCPA50円とでは、仮に「いいね!10,000件獲得」を試みた場合では、コストが100万円もの差が生じてしまします。これはかなり大きな差ですよね。
今回は、「自動入札」と「手動入札」の違いについてのみに焦点を当てましたが、効率よくfacebookページの「いいね!」を獲得する方法は他にもありますので、別途ご紹介できればと思います。(次回更新は未定)
一番大事なのは「いいね!」を獲得して何がしたいのか。
facebook広告で「いいね!」を獲得する目的としては、自社メディアへのアクセスアップ、自社PRの強化など様々かと思います。
「いいね!」を獲得してfacebookに投稿してみての反響(いいね!やシェア、サイトへのアクセス)の割合が、「実は思ったほど悪いな…」と思うマーケティング担当者は少なからずいらっしゃるかと思います。
facebookページに「いいね!」をしてもらうだけでは、実はサイトへのアクセス増加は微々たるもので、どれだけシェアされる投稿ができるかがサイトアクセス増加には重要だったりします。
さらにサイトへアクセスしてもらって、商品の購入や問い合わせなどのコンバージョンをするとなると…。マーケティング担当者なら容易に想像ができますよね。
肝心なのは、誰に「いいね!」をしてもらい、その後どういうアプローチをして目的(購入や問い合わせ)させるのかを事前にストーリー立てすることが重要です。
facebook広告の活用方法で悩んでいる、もしくはこれから始めようという企業のご担当者の方からの相談もお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせください。